→構築時のコンセプト(画像はイメージです)
EDHというのは、マジックの数あるフォーマットの中でも異色の存在です。
100枚ハイランダー+準ヴィンテージという構築制限、統率者という概念の存在・・・特異な要素を挙げればキリがありませんが、実際にプレイするうえでの最も大きな違いは、初期ライフ40の多人数戦であるということでしょう。
この違いにより、EDHにおいては「ビートダウン」「コントロール」というマジックの2大アーキタイプが極めて成立しずらくなっています。
ビートダウンは40×3=120ものライフを削る必要があり、コントロールは4人分の脅威+統率者という無尽蔵のリソースを捌ききらなくてはいけません。
特に厳しいのはコントロールで、ビートダウンに関しては統率者ダメージという抜け道や《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》という必殺カードによる撲殺というパターンがありますが、コントロールに関してはそうもいきません。
広域リセットを駆使して圧倒的な盤面優位を築く《ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu》《 希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope 》といったジェネラルはいますが、どちらかというとコンボじみた動きであり、コントロールと呼べるかは微妙なところ
純粋にコントロールしきって勝つジェネラルと言われると、メジャーどころでは思いつかないというのが正直なところですし(自分が知らないだけかもしれませんが)、殴りジェネラルという言葉はよく聞きますが、コントロールジェネラルという言葉は正直聞いたことがありません
比較的コントロール寄りの動きをするデッキであっても、「妨害しつつ隙をついて即死コンボを決める」というのが本筋であることが多く、純粋なコントロールデッキというのは極めて希少と言っていいでしょう。
やはり、相手の脅威を対処しつつアドバンテージを稼いでいくような古典的コントロールはEDHでは厳しいのか…
そしてそれは、パーティーゲームなのに盛り下がるから3人分のリソースに太刀打ちするのは難しいからなのか…
…しかし、上記の問題を解決できるジェネラルがいれば
つまり、笑いがとれるリソースを失うことなく相手の脅威に対処できるジェネラルがいれば、EDHでもコントロールは成立するのでは?
そんなことを考えていたとき、目にとまったのがこいつ
《魂の貯蔵者、コソフェッド/Kothophed, Soul Hoarder》
(4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行
他のプレイヤーがオーナーであるパーマネントが1つ戦場から墓地に置かれるたび、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
他のプレイヤーがオーナーであるパーマネントが1つ戦場から墓地に置かれるたび、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
この能力。
リミテッドで「6マナ6/6飛行なら流石に強いだろ」という甘い考えをことごとく叩き潰してコントローラーを死に追いやったことで知られるこの能力。
ライフが20しかない通常の構築戦ではデメリットよりの能力ですが、初期ライフ40のEDHならばライフが2倍でも対戦相手(誘発機会)は3倍なのでむしろ死にやすい純粋なアドバンテージ能力として活用できるのでは?
この能力なら自滅が頻発するのでオチ要因になれる脅威に対処するのに使ったカードをそのまま取り戻すことができる。
それどころか、状況次第では全体除去1枚で大量にライフロスして自滅莫大なアドバンテージを稼ぎ出すことすらできる
これこそまさに求めていた逸材。
そもそも黒単じゃ対処できないパーマネントのほうが多いという事実に目をつぶれば、これほどコントロール向きのジェネラルはいないそんな訳あるか
さあ、デッキを組んでみよう(どっかで見た表現)
土地 34
25《沼/Swamp》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth 》
《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《聖遺の塔/Reliquary Tower》
《幽霊街/Ghost Quarter 》
《地盤の際/Tectonic Edge》
《不毛の大地/Wasteland》
《露天鉱床/Strip Mine》
マナ・アーティファクト 16
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《金属モックス/Chrome Mox》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《友なる石/Fellwar Stone 》
《思考の器/Thought Vessel》
《精神石/Mind Stone》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《黒玉の大メダル/Jet Medallion》
《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus 》
なまもの 11
《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《墓所の怪異/Crypt Ghast》
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》
《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
《夜陰明神/Myojin of Night’s Reach》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
インスタント・ソーサリー 25
《暗黒の儀式/Dark Ritual 》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《Demonic Tutor》
《闇の誓願/Dark Petition》
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
《貪欲な罠/Ravenous Trap》
《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
《肉貪り/Devour Flesh》
《喉首狙い/Go for the Throat》
《究極の価格/Ultimate Price》
《残忍な切断/Murderous Cut》
《悪意の苦悶/Malicious Affliction》
《殺し/Snuff Out》
《四肢切断/Dismember》
《衰滅/Languish》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《もぎとり/Mutilate》
《虐殺/Massacre》
《苦痛の命令/Decree of Pain》
《全ては塵/All Is Dust》
《夜の囁き/Night’s Whisper》
《血の署名/Sign in Blood》
《骨読み/Read the Bones》
《吸心/Syphon Mind》
《瀉血/Exsanguinate》
マナ以外アーティファクト 6
《通電式キー/Voltaic Key》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《忘却石/Oblivion Stone》
《ミミックの大桶/Mimic Vat》
エンチャント 5
《動く死体/Animate Dead》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《ネクロポーテンス/Necropotence》
《エレボスの鞭/Whip of Erebos》
PW 2
《解放された者、カーン/Karn Liberated》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
こうしてクソデッキが生まれた
このデッキの特徴は何といっても、コントロールの名に恥じない圧倒的除去量。
EDHの黒除去と言えば《殺し/Snuff Out》と《四肢切断/Dismember》、というところを、その2枚に加えて
《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
《肉貪り/Devour Flesh》
《喉首狙い/Go for the Throat》
《究極の価格/Ultimate Price》
《残忍な切断/Murderous Cut》
《悪意の苦悶/Malicious Affliction》
という充実のラインナップでお出迎え。
全体除去に関しても、普通なら《毒の濁流/Toxic Deluge》と《滅び/Damnation》の2枚が入るかどうかというところ
《衰滅/Languish》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《もぎとり/Mutilate》
《虐殺/Massacre》
《苦痛の命令/Decree of Pain》
《全ては塵/All Is Dust》
《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》
《忘却石/Oblivion Stone》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
という胸やけ必至の顔ぶれ。
なお、肝心の滅びは高いのでコソフェッドを巻き込むので入っていない模様。
他にもコソフェッド巻き込むカードはありますが、基本的に優先度はエンチャント、ファクトへの対処>>>>コソフェッドの生存であるため致し方なし
デッキの内容としては、「黒除去オールスターズ」とでも呼ぶべきデッキになっていますので
そういう構築にロマンを感じる方にはお勧めのデッキです
それ以外にも、普段と違う戦略を楽しみたい方、クリーチャー主体のデッキをぶち殺したい方にも是非。
注意点としては、パーティーゲームなのに場を白けさせるカードが大量に入っている点
そして何より、《むかつき/Ad Nauseam》にあまりにも無力な点
前者は白い目線に耐えるメンタルがあればどうとでもなりますが、後者に関しては環境次第で《精神錯乱/Mind Twist》《地獄の樹/Tree of Perdition》などのなりふり構わないカードチョイスが必要になると思われます
まー尻切れとんぼな感じですが初更新はこの辺で
EDHというのは、マジックの数あるフォーマットの中でも異色の存在です。
100枚ハイランダー+準ヴィンテージという構築制限、統率者という概念の存在・・・特異な要素を挙げればキリがありませんが、実際にプレイするうえでの最も大きな違いは、初期ライフ40の多人数戦であるということでしょう。
この違いにより、EDHにおいては「ビートダウン」「コントロール」というマジックの2大アーキタイプが極めて成立しずらくなっています。
ビートダウンは40×3=120ものライフを削る必要があり、コントロールは4人分の脅威+統率者という無尽蔵のリソースを捌ききらなくてはいけません。
特に厳しいのはコントロールで、ビートダウンに関しては統率者ダメージという抜け道や《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》という必殺カードによる撲殺というパターンがありますが、コントロールに関してはそうもいきません。
広域リセットを駆使して圧倒的な盤面優位を築く《ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu》《 希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope 》といったジェネラルはいますが、どちらかというとコンボじみた動きであり、コントロールと呼べるかは微妙なところ
純粋にコントロールしきって勝つジェネラルと言われると、メジャーどころでは思いつかないというのが正直なところですし(自分が知らないだけかもしれませんが)、殴りジェネラルという言葉はよく聞きますが、コントロールジェネラルという言葉は正直聞いたことがありません
比較的コントロール寄りの動きをするデッキであっても、「妨害しつつ隙をついて即死コンボを決める」というのが本筋であることが多く、純粋なコントロールデッキというのは極めて希少と言っていいでしょう。
やはり、相手の脅威を対処しつつアドバンテージを稼いでいくような古典的コントロールはEDHでは厳しいのか…
そしてそれは、
…しかし、上記の問題を解決できるジェネラルがいれば
つまり、
そんなことを考えていたとき、目にとまったのがこいつ
《魂の貯蔵者、コソフェッド/Kothophed, Soul Hoarder》
(4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン(Demon)
飛行
他のプレイヤーがオーナーであるパーマネントが1つ戦場から墓地に置かれるたび、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
他のプレイヤーがオーナーであるパーマネントが1つ戦場から墓地に置かれるたび、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
この能力。
リミテッドで「6マナ6/6飛行なら流石に強いだろ」という甘い考えをことごとく叩き潰してコントローラーを死に追いやったことで知られるこの能力。
ライフが20しかない通常の構築戦ではデメリットよりの能力ですが、初期ライフ40のEDHならば
この能力なら
それどころか、状況次第では全体除去1枚で
これこそまさに求めていた逸材。
そもそも黒単じゃ対処できないパーマネントのほうが多いという事実に目をつぶれば、これほどコントロール向きのジェネラルはいないそんな訳あるか
さあ、デッキを組んでみよう(どっかで見た表現)
土地 34
25《沼/Swamp》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth 》
《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《聖遺の塔/Reliquary Tower》
《幽霊街/Ghost Quarter 》
《地盤の際/Tectonic Edge》
《不毛の大地/Wasteland》
《露天鉱床/Strip Mine》
マナ・アーティファクト 16
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《金属モックス/Chrome Mox》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《友なる石/Fellwar Stone 》
《思考の器/Thought Vessel》
《精神石/Mind Stone》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《黒玉の大メダル/Jet Medallion》
《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus 》
なまもの 11
《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《墓所の怪異/Crypt Ghast》
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》
《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
《夜陰明神/Myojin of Night’s Reach》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
インスタント・ソーサリー 25
《暗黒の儀式/Dark Ritual 》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《Demonic Tutor》
《闇の誓願/Dark Petition》
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
《貪欲な罠/Ravenous Trap》
《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
《肉貪り/Devour Flesh》
《喉首狙い/Go for the Throat》
《究極の価格/Ultimate Price》
《残忍な切断/Murderous Cut》
《悪意の苦悶/Malicious Affliction》
《殺し/Snuff Out》
《四肢切断/Dismember》
《衰滅/Languish》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《もぎとり/Mutilate》
《虐殺/Massacre》
《苦痛の命令/Decree of Pain》
《全ては塵/All Is Dust》
《夜の囁き/Night’s Whisper》
《血の署名/Sign in Blood》
《骨読み/Read the Bones》
《吸心/Syphon Mind》
《瀉血/Exsanguinate》
マナ以外アーティファクト 6
《通電式キー/Voltaic Key》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《忘却石/Oblivion Stone》
《ミミックの大桶/Mimic Vat》
エンチャント 5
《動く死体/Animate Dead》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《ネクロポーテンス/Necropotence》
《エレボスの鞭/Whip of Erebos》
PW 2
《解放された者、カーン/Karn Liberated》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
こうしてクソデッキが生まれた
このデッキの特徴は何といっても、コントロールの名に恥じない圧倒的除去量。
EDHの黒除去と言えば《殺し/Snuff Out》と《四肢切断/Dismember》、というところを、その2枚に加えて
《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
《肉貪り/Devour Flesh》
《喉首狙い/Go for the Throat》
《究極の価格/Ultimate Price》
《残忍な切断/Murderous Cut》
《悪意の苦悶/Malicious Affliction》
という充実のラインナップでお出迎え。
全体除去に関しても、普通なら《毒の濁流/Toxic Deluge》と《滅び/Damnation》の2枚が入るかどうかというところ
《衰滅/Languish》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《もぎとり/Mutilate》
《虐殺/Massacre》
《苦痛の命令/Decree of Pain》
《全ては塵/All Is Dust》
《初めて苦しんだもの、影麻呂/Kagemaro, First to Suffer》
《忘却石/Oblivion Stone》
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
という胸やけ必至の顔ぶれ。
なお、肝心の滅びは
他にもコソフェッド巻き込むカードはありますが、基本的に優先度はエンチャント、ファクトへの対処>>>>コソフェッドの生存であるため致し方なし
デッキの内容としては、「黒除去オールスターズ」とでも呼ぶべきデッキになっていますので
そういう構築にロマンを感じる方にはお勧めのデッキです
それ以外にも、普段と違う戦略を楽しみたい方、クリーチャー主体のデッキをぶち殺したい方にも是非。
注意点としては、パーティーゲームなのに場を白けさせるカードが大量に入っている点
そして何より、《むかつき/Ad Nauseam》にあまりにも無力な点
前者は白い目線に耐えるメンタルがあればどうとでもなりますが、後者に関しては環境次第で《精神錯乱/Mind Twist》《地獄の樹/Tree of Perdition》などのなりふり構わないカードチョイスが必要になると思われます
まー尻切れとんぼな感じですが初更新はこの辺で
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